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堂安律のシュートはGKの判断を一瞬迷わせる。「骨盤の回旋」の連動がもたらすキックの特徴とは?【動作分析コラム】

シリーズ:動作分析コラム text by 三浦哲哉 photo by Getty Images

上半身のしなやかさが大事。「ねじり戻し」とは?

 ボールインパクト〜フォロースルーで大きく(右)回旋していく骨盤の力を吸収するためには、胴体部分は骨盤と一体で動くのではなく、骨盤→胸郭の順番でズレを生みながら(右)回旋することが必要になります。

 後ろからのアングルでスロー動画を見ると確認しやすいですが、この一連の上半身の動きは『ねじり戻し』と表現され、フィニッシュはちょうど胸郭の回旋にあわせて肩甲骨〜腕がブルンと振りほどけるような形になります。

『ねじり戻し』には、骨盤と胸郭を繋ぐ背骨全体が連動してスムーズに動くことが必要ですが、堂安は上半身のしなやかさがあるため、この動きが可能になります。

 現在は、SNS等で選手のトレーニング動画が挙がることがあります。上半身に厚みがあり体格のしっかりしている堂安ですが、エクササイズをしているシーンを見ると、背骨や胸郭、骨盤(股関節)を捻る柔軟性の高さが土台にあるのが分かります。是非、注目してみてほしいです。

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