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コラム 2か月前

「やっぱりそうなのかも…」サッカー日本代表、前田大然が意識してしまったこと。決定機逸に影響?「僕自身も…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

スタメン発表時の想定外の出来事

 対戦相手のサウジアラビアは4バックをベースにボールをつなぎながら攻撃を組み立ててくる形が近年のスタイル。昨年10月末にロベルト・マンチーニが更迭され、カタールW杯で指揮を執ったエルヴェ・ルナール監督が復帰したものの、基本的な戦い方は不変と目された。

 ところが、「スタメン発表された時にセンターバック(CB)が3枚いる感じだったので、5-4-1はありえるかなと話はしていた。どちらかというとミラーゲームというか、マンツーマンで前に来るイメージもしていたけど、思った以上に5-4-1でしっかりブロックを敷くゲームプランでやってきた」とキャプテン・遠藤航も言うように、相手の出方は想定とは全く異なっていた。

 となれば、前田がハイプレスでボールを奪い、ゴールに突き進む形は出しにくくなる。それでも、相手守備陣の背後が若干空いていたため、そこを突くことは可能だった。実際、背番号11は序盤からその意識を前面に押し出し、虎視眈々とゴールを窺ったのだ。

 それが結実した最初のビッグチャンスは9分のシーン。高井のタテパスを田中がギャップで受け、スルーパスを供給。裏を抜け出した前田がGKと1対1となり、右足シュートを放ったのだ。だが、シュートは右ポストを強襲。惜しくも決定機を生かせなかった。

 本人は悔しさをにじませつつ、自身の課題と向き合うような前向きなコメントを残している。

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