13位:遠藤航(えんどう・わたる)

【写真:Getty Images】
生年月日:1993年2月9日
所属クラブ:リバプール(イングランド)
日本代表通算成績:69試合4得点4アシスト
市場価値:1000万ユーロ(約16億円)
森保ジャパンの頼れるキャプテンであり、絶対的な主力としてボランチに君臨するのが遠藤航だ。日本代表最新メンバーの市場価値ランキングでは13位にランクインしている。
森保ジャパンにおける貢献度を勘案すると、現在の遠藤の1000万ユーロ(約16億円)という市場価値は安すぎるようにも感じる。圧倒的なボール奪取能力もさることながら、ボールが来るであろう場所を予測して先回りできるのが遠藤の魅力。デュエルの強さに目が行きがちだが、読みの鋭さこそがこの男の真骨頂だ。
2023年10月から2024年5月にかけて自身最高額となる1300万ユーロ(約20.8億円)もの市場価値を記録した遠藤だが、2024/25シーズンは所属クラブのリバプールで出場時間が限定されている。そのことが市場価値の下落につながっているが、だからといって遠藤の価値の本質自体が下がっているわけではない。
むしろ、試合終盤に投入されても“クローザー”としての役割を完遂し、人手が足りないとなれば本職ではないセンターバックもそつなくこなしている。アルネ・スロット監督が度々公の場でプロフェッショナル性に賛辞を贈っていることからも、遠藤が名門クラブで一目置かれる存在となっているのは間違いない。
32歳となった今も、遠藤は進化を止めていない。ランキングではトップ10入りを逃しているが、もしかすると市場価値という指標は“中盤の番人”の真の価値を判定する物差しとしては適当ではないのかもしれない。