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【写真:Getty Images】
佐野海舟を称賛する指揮官
ドイツ・ブンデスリーガのマインツに所属するMF佐野海舟は、今季ヨーロッパ初挑戦ながらリーグでトップクラスの活躍を見せている。マインツを率いるボー・ヘンリクセン監督は、佐野がチームにもたらした影響力の大きさについて言及した。米メディア『TheAthletic』が7日に報じている。
昨夏の移籍市場で、鹿島アントラーズからマインツに完全移籍した佐野。チームを率いる指揮官の信頼を得ると、すぐにレギュラーとして活躍するようになり、今季リーグ戦28試合に出場とほぼフル稼働している。
昨季は勝点35の13位で降格圏とはわずか2ポイント差だったマインツだが、今季はリーグ戦28試合を終了した時点で13勝7分8敗の勝点46。リーグ4位に位置しており、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)出場圏内につけている。
現在は好調だが、今季は開幕からリーグ戦9試合はわずか2勝と低調なパフォーマンスだった。ヘンリクセン監督はシーズン序盤に、チームがうまくいかなかった理由、そしてそこからどのように成長したのかを語っている。
「今季の序盤で問題だったのは、重要な選手を3人失ったことで、チームに再び恐怖が戻ったことだ。ロッカールームは混乱していた。昨季、後半にできたことを土台にして今季につなげたかったが、チームは引き裂かれてしまった。100%の確信はなかった。あったのは恐怖だ。『自分たちはやれるのか?中盤で海舟はレアンドロ・バレイロ(昨夏ベンフィカに移籍)のように活躍できるのか?』だが、我々はそこから成長し始めた」
そして、「海舟はすごい。彼をどうやって発見したのか、私も知りたいくらいだ」と、今季の活躍ぶりに賞賛の言葉を送った。佐野は、総走行距離326.1kmでリーグ2位、デュエル勝利数304回でリーグ5位とブンデストップに食い込むスタッツを残している(いずれも28節終了時点)。
『TheAthletic』も、「24歳の佐野は驚くべき発見だった。鹿島から加入した彼は、リーグで最も闘志あふれるMFの一人だ。欧州での最初のシーズンで、リーグ戦28試合すべてに先発出場している」と、佐野の活躍を高く評価した。今季のブンデスリーガも残り6試合となる中、佐野とマインツはここまでのパフォーマンスを維持して、来季の欧州CL出場権を獲得できるだろうか。
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