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近年、サッカー界では「マルチ・クラブ・オーナーシップ(MCO)」という形でクラブを経営する形がスタンダードになりつつある。いくつかのデメリットもあるが、総合的に見ると複数のクラブを運営することのメリットは大きく、結果としてそれぞれのチームに良い形で還元されている。今回は、世界を代表する複数クラブを経営する海外オーナーを紹介する。※情報は2025年4月6日時点
エヴァンジェロス・マリナキス
【写真:Getty Images】
所有クラブ:オリンピアコス、ノッティンガム・フォレスト、リオ・アヴェ
今季のプレミアリーグで躍進を続けるノッティンガム・フォレストの“名物オーナー“で知られるエヴァンジェロス・マリナキス氏は、ギリシャのオリンピアコス、ポルトガルのリオ・アヴェの3クラブを保有している。
2010年にギリシャの名門オリンピアコスのオーナーとなると、2017年にノッティンガム・フォレストの経営権も取得。親交の深い敏腕代理人ジョルジュ・メンデス氏のコネクションを使った補強戦略は成功したとは言い難いが、古豪のプレミアリーグ昇格に向けて多額の投資を行った。
プレミアリーグ昇格直後の2022/23シーズンは30人を補強する大胆な戦略を打ち出した。結果としてこれらの多額の支出によってPSR(プレミアリーグの『収益性と持続可能性に関する規則』)を遵守できずに翌2023/24シーズンに勝ち点はく奪の処分を受けたが、結果としてチーム全体の戦力アップに成功する。
オリンピアコスも同シーズンのUEFAカンファレンスリーグ(ECL)を制するなど、マリナキス氏が所有するクラブの台頭が目立っている。
2023年にはポルトガルのリオ・アヴェの経営権を獲得。現在はアメリカ投資会社『777パートナーズ』の破産に伴いオーナー会社が不在となったヴァスコ・ダ・ガマの経営権獲得に動いているとされ、マルチ・クラブ・オーナーシップの体制を強化するために前アーセナルのスポーツ・ディレクター(SD)エドゥをグループの要職に招聘することが確実視されている。
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