アジアサッカー・AFCチャンピオンズリーグ(ACL) 最新ニュース
2023年夏以降、サウジアラビアのクラブが大物選手を買い集める流れが続いている。今季のACLEでもJリーグのクラブがその質の高さに屈した。一方で直近の移籍市場で目立っているのが、サウジアラビアを離れた選手たち。彼らが秘める可能性と、今後に起こり得る傾向について考察する。(文:安洋一郎)
フィルミーノもベンチに入れないサウジリーグの現状

【写真:Getty Images】
AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2024/25は、サウジアラビアのアル・アハリの優勝で幕を閉じた。
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そのメンバーは欧州の強豪とも引けを取らないほど豪華だ。大会MVPに輝いたロベルト・フィルミーノとリヤド・マフレズ、エドゥアール・メンディの3名は、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の優勝経験があり、川崎フロンターレとの決勝でゴールを決めたガレーノとフランク・ケシエもビッグクラブで主力としてプレーしていた選手たちである。
外国人枠が撤廃されたACLEではベストメンバーが組めたが、サウジアラビアの国内リーグには10名の外国人枠(2名は若手)が存在する。そのため、12人の外国籍選手が所属するアル・アハリは、2選手がその枠から外れており、フィルミーノとエズジャン・アリオスキのベテラン2人が犠牲となった。
やむを得ず登録メンバーから外さなければいけない事例は各クラブで発生している。大物選手がサウジアラビアに上陸することは、同時に誰かがチームを離れる必要が生じることを意味しており、直近の移籍市場では欧州や南米のクラブに移籍するケースが相次いでいる。
今回は、サウジアラビアを離れた選手にフォーカス。今夏以降も増え続けることが予想される“脱サウジ組”の可能性について考察していきたい。