海外日本人選手　最新ニュース

　サッカー界には、巨額の給料を稼ぐビッグスターが存在する。一方で、確かな実力と実績を持ちながらも、活躍に見合うだけの給料を所属クラブで受け取っていない選手もいる。今回は、所属クラブで主力を担っているものの、給料が安い欧州日本人選手を5人ピックアップして紹介する。※推定年俸は『Capology』を、成績は『transfermarkt』を参照。欧州5大リーグ所属選手が対象

GK：鈴木彩艶（すずき・ざいおん）

生年月日：2002年8月21日
所属クラブ：パルマ・カルチョ1913（イタリア）
推定年俸：93万ユーロ（約1億4880万円）
24/25リーグ戦成績：36試合51失点

　2024/25シーズン、森保ジャパンの背番号「1」を背負う鈴木彩艶はイタリアの地で大きく飛躍した。2024年7月にセリエA昇格組のパルマ・カルチョ1913へと完全移籍で加入すると、即座に正守護神の座を確保。リーグ戦36試合でゴールマウスを任されており、厳しい残留争いを繰り広げるチームを最後方から懸命に支えている。

　各メディアで来季以降の“ステップアップ移籍”の報道が盛んに流れるほど評価を上げている鈴木だが、現在受け取っている給料はそれほど高くない。現在の推定年俸は93万ユーロ（約1億4880万円）で、パルマの全選手の中では10位タイの金額だ。

　ちなみに、チームトップの給料額となる278万ユーロ（約4億4480万円）を手にしているのは、中盤を主戦場とするエルナニ。ただ、31歳のブラジル人ミッドフィルダーは途中出場が多く、決して絶対的な主力とまでは言えない。

　ポジションが異なること、また鈴木がまだ在籍1年目のため、単純比較はできないが、出ずっぱりの鈴木がエルナニの約3分の1しか給料を得ていないのは、不自然だ。

　いずれにしても、鈴木が近い将来パルマを離れ、より強豪のチームに活躍の場を求める可能性は高そうだ。新天地がセリエAのビッグクラブなのか、あるいはイタリアを飛び出して別のリーグに旅立つのかは分からない。

　だが、今季の活躍ぶりを買われての移籍であれば、鈴木が今よりも高額な給料を手にするのはほぼ間違いない。

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