3年間で出場はわずか1試合。「メンタル的にもキツかった」高校時代
アカデミー時代は右膝の半月板を損傷するなど、悔しい日々を送っていた。大ケガが癒えてもAチームで試合に出場できず、3年間を通じて高円宮杯プレミアリーグU-18の出場は、最終節の流経大柏高戦(7-4)の1試合のみ。しかも7-1と大差がついた62分から3枚替えでの途中投入だった。「自分からしたら最後の試合だから出させてもらった感もある」と前向きな感情ではなかったという。
ベンチに下がった3人の中には、その試合で2ゴールを決めていた同期の細谷真大がいた。「やはり同い年がAチームなのに、自分はBチームでやっているのがメンタル的にもキツかった」。
高校を卒業した熊坂は、二者択一だった進学先候補から東京国際大学を選択する。出場記録がほとんどないなかで東国大から声がかかったのは、同大学の市瀬勇樹コーチが柏U-18の試合を観戦した際に、メンバー外だったためにビデオを撮影していた熊坂を見かけたのが理由だったという。