2位:佐野海舟(さの・かいしゅう)

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年12月30日
所属クラブ:マインツ(ドイツ)
24/25リーグ戦成績:34試合0ゴール0アシスト
日本代表通算成績:4試合0ゴール0アシスト
最新市場価値:1700万ユーロ(約27.2億円)
ついにサッカー日本代表に戻ってきた。多くのサポーターが待ち望んでいたはずだ。
FC町田ゼルビア、鹿島アントラーズでのプレーを経て国内屈指のMFに成長した佐野海舟は、2023年11月のFIFAワールドカップ26アジア2次予選で日本代表デビュー。翌年のAFCアジアカップ2023に臨むメンバーにも選ばれ、2024年夏には欧州移籍も決まるなど、順調なキャリアを歩んでいた。
しかし、欧州移籍発表直後のこと。佐野が不同意性交の容疑で逮捕されるという、ショッキングなニュースが飛び込んできた。その後不起訴になったものの、しばらく日本代表から姿を消すことになった。
当然ながら、世間からの厳しい批判の声もあったが、それでも佐野は自身の力で、日本代表復帰の道を切り拓いた。新天地マインツでレギュラーポジションを掴むと、持ち味のボール奪取力、推進力などを遺憾なく発揮。最終的に、海外初挑戦ながらブンデスリーガ全試合出場を果たし、マインツの6位躍進、来季の欧州コンペティション出場権獲得の立役者となった。
ドイツ誌『キッカー』などによると、今季の佐野の総走行距離は『394km』で、リーグトップだったという。その他、デュエル勝利数、空中戦勝利数、ドリブル成功数、スプリント数、インターセプト数などのスタッツでもリーグ最高クラスの数字を叩き出している。これだけでも、いかにピッチ内で躍動していたかがわかるだろう。
充実のシーズンを終えた佐野は、6月シリーズで見事に日本代表復帰を果たした。現在の市場価値1700万ユーロ(約27.2億円)は、今回のメンバーで2番目に高い金額。当然ながら、チームを牽引する1人である。マインツで成長した姿を、多くの日本サポーターに見せたい。