8位:遠藤航(えんどう・わたる)

【写真:Getty Images】
生年月日:1993年2月9日
所属クラブ:リバプール(イングランド)
24/25リーグ戦成績:20試合0ゴール0アシスト
日本代表通算成績:69試合4ゴール4アシスト
最新市場価値:800万ユーロ(約12.8億円)
日本サッカー史上屈指のキャリアを歩んでいる男が、サッカー日本代表の最新メンバー市場価値ランキングで8位となった。森保ジャパンのキャプテンであり、24/25シーズンのプレミアリーグ王者の一員でもある遠藤航は、32歳とベテランの域に入った現在も高いプレーレベルを保ち続けている。
リバプールの指揮官がユルゲン・クロップからアルネ・スロット監督に代わった今季、遠藤は出場機会の減少という事態に見舞われた。
だが、日々の練習に全力で取り組み、たとえ試合終盤の途中出場であっても気を抜いたプレーを一切見せない遠藤を、スロット監督は度々公の場で称賛。「サッカー選手としても、1人の人間としても、とても高く評価している」と賛辞を贈った(2025年2月28日掲載/イギリスメディア『Liverpool.com』より)。
現在の遠藤の市場価値は、2023年10月に記録した自己最高額の1300万ユーロ(約20.8億円)から800万ユーロ(約12.8億円)に下落している。ただ、この数字は今季の遠藤が示した「フォア・ザ・チーム精神」を反映していない。プレミアリーグを制覇したリバプールにおいて、遠藤の真摯な姿勢やリーダーとしての資質は必要不可欠な要素だった。
すでにFIFAワールドカップ本大会出場を決めた日本代表では、三笘薫や堂安律、守田英正といった常連組が6月シリーズに招集されなかった。しかし、新戦力発掘が狙える状況下であっても遠藤は通常通り選出されており、それこそが“静かなる闘将”の価値を端的に表している。