3位:佐野海舟(マインツ/ドイツ)
【写真:Getty Images】
生年月日:2000年12月30日
市場価値:2000万ユーロ(約32億円)
24/25リーグ戦成績:34試合0得点0アシスト
日本代表通算成績:5試合0得点0アシスト
6月シリーズの日本代表で最も注目を集めているのが佐野海舟だろう。充実したマインツでの1年間を経て、昨年1月のAFCアジアカップ2023以来の復帰を果たした。
ブンデスリーガ全試合で先発出場したボランチの最大の魅力は「守備力」全般の能力の高さだ。「スピード」があるためカバーエリアが広く、ピッチを縦横無尽に駆け回ってボールを刈り取る。今季のリーグ戦では地上戦と空中戦を合わせたデュエル数でリーグ3位に名を連ねるなど「パワー」にも定評があり、勝率も56%と高いアベレージを記録した。
ボールを奪い取った後のプレー精度の高さも佐野の魅力の1つである。タッチライン際でマイボールした直後にダブルタッチで相手をかわして前進するなど、「テクニック」も高いレベルで兼ね備えており、攻守において中盤を制圧する能力の持ち主だ。
ただ、復帰戦となったオーストラリア代表戦で彼の持ち味が100%発揮されたとは言い難い。マインツではナディーム・アミリとの補完性の高さから彼の能力が最大限に引き出されており、連係面で周囲の選手との関わりの日が浅い日本代表で、所属クラブに近いレベルでの実力を発揮するにはもう少し時間がかかるかもしれない。