ST:久保建英

【写真:Getty Images】
生年月日:2001年6月4日(24歳)
所属クラブ:レアル・ソシエダ(スペイン)
24/25リーグ戦成績:36試合5得点
日本代表通算成績:43試合6得点
今シリーズで招集を見送られた選手のうち、例外的にスカッドに名を連ねた久保建英。 「年間を通じて出場試合の多い選手」と「けがが多くなってきている選手」が今回の選考外であると森保一監督が説明するだけあって、久保はオーストラリア戦をベンチからスタートした。
64分からの出場だったが、チャンスメイクにシュート、ドリブル突破と、随所で可能性を示した。今回は10番を背負ってピッチに立ち、わずかな時間でエースナンバーの重みを表現した。
森保監督は久保の招集に対して「新たに入ってくる選手のリーダー役として接してもらえれば」と期待感を述べており、インドネシア戦では満を持して同選手をスタメン起用する可能性がある。
敗北を喫したアウェイゲームから中4日。疲労から完全に回復することは難しいだろうが、久保ならば自身の本来の実力を発揮できさえすれば存在感を示せるはずだ。
ST:中村敬斗

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年7月28日(24歳)
所属クラブ:スタッド・ランス(フランス)
24/25リーグ戦成績:32試合11得点
日本代表通算成績:17試合8得点
中村敬斗はオーストラリア戦で控えから途中出場を果たしたが、今回招集されたアタッカーの中ではレギュラー組と目されるだろう。前節のベンチスタートは代表合流直前まで行われたリーグ・アンの昇降格プレーオフでフル稼働した影響を考慮してのものだろう。
インドネシア戦ではスタメン起用が濃厚だが、ポジションはお馴染みの左ウイングバックではないかもしれない。経験の少ない選手が多いなか、中村は先のアウェイゲームで孤立。フィニッシュまで持っていこうとしても、複数でこのアタッカーに対応してくる相手の牙城を攻略できなかった。
少ない時間で改めて連係を構築するよりも、できるだけゴールに近い場所でプレーさせたほうが効率的に見える。そのため、今回の中村のポジションはシャドーだと予想する。シュートさえ打てれば、その精度とインパクトはこれまでの試合で証明済みだ。
CF:町野修斗

【写真:Getty Images】
生年月日:1999年9月30日(25歳)
所属クラブ:ホルシュタイン・キール(ドイツ)
24/25リーグ戦成績:32試合11得点
日本代表通算成績:7試合3得点
オーストラリア戦で無得点に終わった責任をCFだけに求めるのは難しいが、最もゴールに近い彼らが物足りなかったのは事実だろう。前節はスタートから大橋祐紀が起用され、後半途中から町野修斗がピッチに送り出された。
どちらも持ち味を発揮できたとは言い難く、大橋のシュートテクニックも町野のポストプレーも鳴りを潜めていた。急造チームの弱みが露呈し、それぞれのストロングや連係を示せず、特にボックス内での効果的なプレーは少なかった。
オーストラリア戦と同じく、日本がポゼッションから相手の陣形を崩すサッカーを志すならば、本来は周囲とのコンビネーションに長けた町野か。先の試合では味方と噛み合わない場面も目立ったが、選手間のコミュニケーションに数日間を費やせた今、その実力を示すときだ。
インドネシアの最終ラインには今季のセリエAでレギュラーとして活躍したジェイ・イツェス(ヴェネツィア)をはじめ、手強いDFが多い。しかし町野も今シーズンのブンデスリーガで2ケタ得点を記録している。十分対応できるはずだ。