「公式戦よりエキシビションに近いゲーム」
――79分、細谷が6点目を決めました。
「細谷も最近波があったので、恐らくホッとしていますね」
――佐野は兄弟で代表のピッチに立ちました。兄弟で代表出場というとイングランドのあの選手を思い浮かべます。
「ネビル兄弟ですね。チャールトン兄弟もいます」
――高井は欧州への移籍の話もありますね。
「欧州に行きそうですね。いろいろな能力を持っているので、期待できると思います」
――アディショナルタイムは3分です。
「そんなにいらないですね(笑)。もうビールが飲みたいです!」
――ここで試合終了です。6-0で日本が勝利しました。振り返ってみて、どうでしょうか?
「公式戦よりエキシビションに近いゲームでした」
――日本は10試合で総得点30ゴールです。
「直近の2試合で得点していなかったのに…。凄いですね」
――一番印象に残った選手は誰ですか?
「久保ですね。キャプテンマークを巻いて、非常に良いパフォーマンスを見せました」
――この最終予選での課題は何でしょうか?
「今考えると、特にありません。圧倒的なパフォーマンスでした」
――これから日本はさらに強くなりますか?
「どこまで行けるかわかりませんが、さらに上を目指さないといけません! 成長が止まると弱くなります」
――これから本大会に向けて、最もレベルアップしなければならない点はなんでしょうか?
「オーストラリア戦やサウジアラビア戦のようにチャンスが少ない試合で必ずチャンスをモノにしないといけないと思います。苦戦を強いられているときに、集中力を保つことが非常に重要なポイントになります」
――そうですね、本大会でもこういった試合が必ず出てきますね。本日もありがとうございました。
▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。『ニッポンとサッカー 英国人記者の取材録』『英国人から見た日本サッカー “摩訶不思議”ニッポンの蹴球文化』の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。
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