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サッカー日本代表、初招集組でW杯に生き残れる選手はいるのか? 開幕まで残り1年。最も現実的なのは?

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】

初招集組でW杯に生き残れる選手はいるのか?

 サッカー日本代表は10日、FIFAワールドカップ26(W杯)アジア最終予選(3次予選)の第10節でインドネシア代表と対戦し、6-0の勝利を収めた。この試合では、久保建英や鎌田大地らだけでなく、代表経験の少ない“新戦力”も大いに躍動。逆転でのW杯出場を狙えるであろう選手も見つかった。

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 今シリーズでは鈴木淳之介、三戸舜介、佐野航大、俵積田晃太、佐藤龍之介、平河悠、熊坂光希が初招集。俵積田と平河はオーストラリア代表戦でスタメン出場し、三戸、鈴木、佐藤、佐野がインドネシア代表戦でデビューを果たしている。熊坂は負傷により、10日の試合前に離脱してしまった。

 この中でも印象的な活躍を見せたのは、平河、三戸、鈴木の3人だろう。

 オーストラリア代表戦でフル出場を果たした平河は、アウェイでの敗戦の中でもアピールした選手の1人と言えるだろう。右ウィングバックに入り、豊富な運動量を武器に果敢に攻撃参加。積極的にシュートを放ち、デュエルでも強さを見せ、存在感を発揮するなど、イングランド2部のブリストル・シティで成長した姿を見せていた。

 しかし、右サイドのポジション争いはかなり激しい。WBのライバルは堂安律と伊東純也、さらには菅原由勢。サイドハーフのそれは、前者2人に加え、久保建英も絡んでくる。オーストラリア代表戦の働きは大きな評価に値するが、牙城を崩すには、もっと派手なことをしなければならないだろう。

 インドネシア代表戦でスタメン出場を果たした三戸は、ウィングバックで久保建英や鎌田大地らと好連係を見せ、先制ゴールをアシスト。初のWBでの出場ながら、スピードやドリブルという武器を遺憾なく発揮し、左サイドを支配していた。彼もアピールとしては十分だろう。

 とはいえ、左WBも中村敬斗や三笘薫という強烈な個を持っている選手がいるだけに激戦区。三戸本人も試合後に「今のチームのままでは選ばれない」と口にしていたが、スパルタ・ロッテルダムからのステップアップとその先の活躍がなければ、三笘らに肩を並べることは難しい。

 インドネシア代表戦で3CBの一角としてプレーした鈴木は、素晴らしかった。身体能力の高さを活かした守備はもちろん、足元の技術も巧みで、攻守において不安がなく、デビュー戦とは思えない存在感を放っていた。

 CBも激戦区であることは間違いない。板倉滉、冨安健洋、伊藤洋輝、谷口彰悟、関根大輝、町田浩樹、渡辺剛、瀬古歩夢など海外でプレーする選手たちも多く、層は厚い。

 しかし、冨安や伊藤は怪我が続いており、W杯まで引きずる可能性も低くはない。また、瀬古や関根、渡辺らもまだアピールとしては不十分であり、鈴木が入り込める余地は十分にあるだろう。もちろん、インドネシア代表戦だけでなく、よりレベルの高い相手とぶつかってみないと分からないが、だからこそ今後も試していく価値はありそうだ。

 初招集以外でもアピールに成功した選手もおり、層が厚くなったのは事実。今後のサバイバルレースはさらに熾烈となるだろう。

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【了】

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