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すごくガッカリ…。サッカー日本代表、アピールに失敗した5人。6月シリーズで目立たなかったのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:藤田譲瑠チマ(ふじた・じょえる・ちま)

藤田譲瑠チマ
【写真:Getty Images】


生年月日:2002年2月16日
所属クラブ:シント=トロイデン(ベルギー)
オーストラリア代表戦:フル出場
インドネシア代表戦:出場なし

 パリ五輪世代の主力MFである藤田譲瑠チマは、5日のオーストラリア代表戦にフル出場したが、代表定着を強く印象づけるには至らなかった。

 佐野海舟とともにボランチを務めた藤田には、攻撃のリズムを生み出すパスワークが期待された。しかし、最終ラインからボールを引き出す場面は少なく、攻撃が停滞する一因に。相手がブロックを敷く状況では持ち味が活きるはずだが、前線の収まりどころが見つからず、世代別代表で見せていた司令塔としての存在感は影を潜めた。

 後半に入りボールに触れる回数は増え、61分には大橋祐紀へのスルーパスで好機を演出する場面もあったが、全体としての活躍は断続的だった。

 藤田が欠場した10日のインドネシア代表戦では、遠藤航と佐野海舟のボランチコンビが試合を完全に掌握した。敵陣でボールを失っても即座に奪い返し、相手に主導権を渡さなかった。この試合内容も、藤田の評価を相対的に下げる要因となりそうだ。

 藤田は5月末に「強度のところでは他のボランチの選手に比べたら劣ってしまう」と認め、インテンシティーの向上を課題に挙げていたが、その差は今回の2試合で改めて浮き彫りとなった。遠藤との差はチーム全体のパフォーマンスにも影響しており、藤田のようなゲームメーカー型MFをあえて起用する意義は現状では薄い印象を受ける。

 むしろ、遠藤に近いデュエルタイプの佐野海舟を並べ、互いを補完する形が今の日本代表には適しているように思える。藤田の立場は一層厳しさを増したと言えるかもしれない。

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【了】

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