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コラム 2週間前

「ちょっと冷酷になって」森下龍矢は思考回路を変えた。サッカー日本代表で見せた成長の証「この繰り返しが…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

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 サッカー日本代表は10日、FIFAワールドカップ(W杯)26・アジア最終予選(3次予選)でインドネシア代表と対戦し、6-0の大勝を収めた。ポーランドの地で崖っぷちに立たされながらも、森下龍矢はそこから這い上がった。自らの思考回路を変えることで、自らの立場を築いている。(取材・文:藤江直人)

森下龍矢のゴールは決して偶然じゃない


【写真:Getty Images】

 流暢に英語を操るネイティブスピーカーを100とすれば、自身の英語のレベルは「20くらいですね」とサッカー日本代表の森下龍矢は屈託なく笑う。さらにこんな言葉をつけ加えるのも忘れなかった。

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「残り80はパッションで」

 情熱も介して自らの意思を相手に伝える。右も左もわからず、言葉も満足に通じない異国の地ポーランドで28歳にして急成長。日本代表の森保一監督を再び振り向かせ、526日ぶりの代表戦出場を果たしたどころか初ゴールまで決めた秘訣が、身長168cm体重69kgの森下が全身に脈打たせる“たくましさ”となる。

 ホームのパナソニックスタジアム吹田にインドネシア代表を迎えた、FIFAワールドカップ(W杯)26・アジア最終予選(3次予選)の最終第10節。森下がまばゆいスポットライトを浴びたのは55分だった。

 ドリブルで中央を突破してきた左ウイングバック(WB)の中村敬斗が、相手のペナルティーエリアが迫ってきたところで、左サイドへ開いたFW町野修斗へパス。町野がファーへ送った山なりのクロスの落ち際に、逆サイドを駆けあがってきた右WBの森下がワンタッチで右足を合わせた。

 流れるような攻撃から生まれたこの試合の4ゴール目。決して偶然じゃないと森下は胸を張った。

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