今は違う。三笘薫へ抱いていた憧れは消えた
今回は招集が見送られたブライトンのMF三笘薫は、同じ1997年生まれながら、かつては「遠く離れた場所にいる」と感じていた。しかし、いまは違う。昨シーズンのUEFAヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)の準々決勝。2戦合計スコアでプレミアリーグのチェルシーに敗退したものの、敵地では2-1の勝利を収めた。
2戦ともに先発フル出場した森下は、ホームでの第1戦では得点力を買われて1トップで起用されている。三笘に感じていた、憧憬の念のような感情が、いつしか消え去った理由は何なのか。森下は「正直に言って、ポーランドに行ったからだと思っています」と、笑顔を浮かべながらこう続けた。
「みなさんはポーランドリーグをよく知らないと思いますけど、非常にレベルが高いし、何よりも公式戦でチェルシーに勝てるチームはなかなかないと思うんですよ。なので、誰から何を言われようと、レギア・ワルシャワは本当に力のあるチームだと思うし、そのレギア・ワルシャワから日本代表に選出されて、こうして結果を残したところは、ひとつの証明になったんじゃないかと思っています」
ゴールが決まった瞬間、森下の脳裏には喜びとも興奮とも異なる思いが浮かんでいた。