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コラム 6か月前

「正直に言えば…」最終予選の対戦国が感じたサッカー日本代表は「どんな布陣でも質を保てる理由がある」【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

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 サッカー日本代表は10日、FIFAワールドカップ26アジア最終予選でインドネシ代表を6-0で下し、同予選を白星で締めくくった。圧倒的な力を見せつける結果となった日本代表を、対戦国の選手や監督はどう見ていたのか。オーストラリア代表選手やインドネシ代表監督の声から、日本代表の現在地が見える。(取材・文:ショーン・キャロル)

オーストラリア代表を攻め立てた“Cチーム”

パトリック・クライファート監督
【写真:Getty Images】

 日本代表がFIFAワールドカップ26最終予選で見せた圧倒的な戦いぶりは、いくつもの点で驚くべきものだった。そして3月に3試合を残して北中米大会出場を決めたことで、森保一監督は今月の“消化試合”となったオーストラリア代表戦とインドネシア代表戦で、サムライブルーのさらなる多彩さを披露することができた。

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 ヨーロッパでシーズンを終えたばかりの三笘薫、守田英正、堂安律、南野拓実、上田綺世らは今回の代表期間を休養に充て、森保監督はあまり馴染みのない顔ぶれを招集した。初招集の8選手が含まれ、そのうち7名が2試合のうちに代表デビューを果たした(負傷で辞退した熊坂光希のみが出場機会なし)。

 6月5日にパースで行われたオーストラリア戦に先立ち、森保監督は日本代表の選手層の厚さを示すことを望んでいると強調した。そして、非常に経験の浅い先発メンバーが発表された際には、現地のファンは当然ながら希望を抱いたが、試合が始まるとすぐにその“Cチーム”が完全に試合を支配したことに驚かされた。

 ただし、オーストラリア代表のミッチェル・デュークは日本代表の流れるようなプレーに驚いていなかった。Jリーグでのプレー経験を持つFC町田ゼルビア所属のストライカーである彼には、日本代表が擁する多彩な選手層の実力を疑う余地がなかった。

「AチームでもBチームでもCチームでも、誰が出ていても日本代表のクオリティはわかっている」と、アジズ・ベヒッチの90分の決勝ゴールで信じがたい1-0の勝利を収めた後、34歳のデュークは語った。

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