「どんな布陣でも質を保てる理由でもある」
「どこを見ても層が厚い。今日もそれを見せつけていた。初招集の選手が8人もいて、そのうちの何人かは全く場違いに見えなかった。今日の平河悠のようにね」
デュークはもちろん、町田で共にプレーした平河の実力をよく知っており、今回の代表デビューで彼が難なく国際舞台に適応したことを喜んでいた。
「彼は本当にキレがあって、技術的にも優れていて、何もないところからチャンスを作れる。彼と対峙するには常に注意が必要で、ボールや身体を素早く動かせる。今日もそれを証明していた」
平河自身も試合前に、昨夏にイングランドへ移籍してから自分がどれだけ成長したかを語っていた。日本の若手選手が早期にヨーロッパへ移籍する中で、代表戦後のミックスゾーンで頻繁に聞かれるようになったテーマだった。
「Jリーグ自体がアジア最高のリーグで、信じられないほど優れた選手が揃っている……。そして欧州の5大リーグで活躍している選手たちもいる」と、デュークは続けた。
「ベルギー、デンマーク、ドイツ、フランスにいる選手たちでさえ、ただ出場しているだけでなく、目立った活躍をしている。彼らの実力がそれを証明しているし、日本代表がAチームでもBチームでもCチームでもDチームでも、どんな布陣でも質を保てる理由でもある。我々はそのレベルに到達しなければならないし、より層を厚くする必要がある」
6月10日に大阪で行われた日本代表との試合で、6-0の大敗を喫したインドネシア代表監督のパトリック・クライファートも、日本代表の実力に対して同様の畏敬の念を示した。