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コラム 6か月前

三笘薫はブライトンに残るべきか? 特に“失敗できない”今夏の移籍。最も現実的な選択肢とは【移籍考察コラム】

シリーズ:コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

現在の三笘薫とブライトンの状況は?

 三笘はロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズへのローン移籍を経て2022/23シーズンからブライトンでプレーしている。2023年10月には2027年夏までの新契約を締結した。

 現在28歳という年齢を考慮すると、次の移籍、もしくは契約延長が最後の長期契約になる可能性が高い。直近の移籍市場では、各クラブが獲得に失敗したリスクを踏まえてリセールバリューを意識した取引が目立っており、彼の年齢が移籍の障壁となるかもしれない。

 それでも移籍金が安ければあらゆるクラブに移籍する可能性もあるが、これまでのブライトンの傾向や現在の状況を踏まえると、安価で売却することはないだろう。

 タレントを発掘し、育てて高額で売却するという、育成クラブの最高峰とも言える健全な方法でチームを強化しているブライトンは、2022/23シーズンにプレミアリーグ記録となる1億2280万ポンド(約233億円)の黒字を記録した。

 2023/24シーズンもモイセス・カイセドやアレクシス・マック・アリスター、ロベルト・サンチェスらを高額で売却しており、2024/25シーズンに再投資という形で多額の資金を移籍市場に投じた上でも財政的な余裕がある。

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