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コラム 6か月前

三笘薫はブライトンに残るべきか? 特に“失敗できない”今夏の移籍。最も現実的な選択肢とは【移籍考察コラム】

シリーズ:コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

三笘薫がよりゴールに近い場所でプレーする可能性が高い理由

 2024/25シーズンにエラス・ヴェローナでリーグ戦34試合に出場した若きCBは、3バックの中央を最も得意としている。

 身長192cmを活かしたエアバトルに自信があり、空中戦勝利数はセリエAで2位。マンツーマンで相手FWを潰すプレーにも長けており、パワフルなプレーが持ち味のストッパーである。

 彼は一歩目の出足こそ速いが、ロングスプリントのスピードはあまりない。ブライトンでは同じようにスピード不足のルイス・ダンクがハイラインで相手FWに晒されるシーンが多く、より広い守備範囲が求められる4バックで彼らのような特徴の選手を起用するのは最適解ではないだろう

 右CBにはヤン・ポール・ファン・ヘッケ、左CBにはPSVからフリートランスファーで獲得することが決定的(7月1日以降に獲得発表の可能性が高い)なオリヴィエ・ボスカリが入ると予想。彼らはドリブルでの持ち運びやボール出しに持ち味があり、ビルドアップで高い貢献度が期待できる。

 実際のところはプレシーズンや来季開幕を迎えてみないとわからないが、新加入のコッポラとボスカリのキャラクターやスピード不足が指摘されるダンクを戦力として計算するためにも、3バックが主戦場になると予想するのが筆者の考えだ。

 そもそもヒュルツェラー監督は、前所属のザンクト・パウリで指揮した全55試合を3バックで戦っている。2024/25シーズンのブライトンは最終ラインの怪我人続出や、前任のスタイルを継承した上での4バックだったと予想しており、2季目から自らの色をより濃くしても不思議ではない。

 ヒュルツェラーはすでに数試合で3バックシステムを試している。その代表例が第14節のフラム戦だ。

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