3バックで活きる三笘薫の持ち味
この時点でブライトンは、フラム相手にプレミアリーグ昇格以降は未勝利(25年3月の試合で初勝利)と苦手としておリ、この試合も敵地で1-3の惨敗を喫した。
ただ、[3-4-2-1]の左シャドーで先発出場した三笘を含めた攻撃陣のパフォーマンスはポジティブなものだった。ミスから失点をしてしまったことは痛恨だったが、時間が経つに連れてチームに流動性が生まれ、今後に向けて可能性を感じさせる試合内容だったと言って良いだろう。
その中で日本代表アタッカーは、左ウイングバックのエストゥピニャンと近い距離でコンビネーションをしつつ、イゴールのパスにバックドアで抜け出して決定機を演出するなど、よりゴールに近いエリアで精度の高いプレーを披露していた。
ペナルティーエリアの幅でのプレー頻度が増えれば、今シーズン以上に多くの得点に絡む機会が増えるかもしれない。これは日本代表でのプレーにも還元することができるだろう。
ここまで三笘がブライトンに残留することを前提として、来季の戦いや成長の可能性について予想をベースに言及したが、何が起こるのかがわからないのが移籍市場の醍醐味でもある。
果たして三笘は、2025/26シーズンにどのチームのユニフォームを着てプレーするのだろうか。欧州リーグの開幕までおよそ2ヶ月、市場が閉まるまでは残り2ヶ月半。彼の決断を気長に見守っていこう。
(文:安洋一郎)
【関連記事】三笘薫の順位は? 欧州日本人、最新の高額年俸ランキング
【動画】三笘薫、ブライトンでの月間最優秀ゴール
「放置」が“WB”三笘薫を輝かせる? サッカー日本代表CBはサポート不要
【了】