パリ五輪で感じた差「やっぱり厳しいところがあった」
「アメリカ戦は特にそうでしたけど、耐えて、耐えて、耐えて、じゃあ次に攻撃に行こうというときに出力が残っていなかった。アメリカ戦でどうやって点が取れたかと言われれば、やっぱり厳しいところがあったと思う」
試合直後に佐々木則夫女子委員長も長野と同じ趣旨のことを言っていた。世界一になるためには米国女子代表のような相手を倒さなければならない。90分ずっと守勢に回り続けるのではなく、いかにして敵陣でプレーする時間を増やせるか。それを、その後のニルス・ニールセン新監督の下で追求していくことになる。
欧州でプレーする日本人として、自分たちの強みは理解している。一方でレベルアップしなければいけない部分も自覚している。
「リバプール、海外、イングランドでやって、日々レベルの高い選手たちと試合ができた中での臨んだパリ五輪だった。もっとチームの力になりたかったし、まだまだ成長しないといけない」(準々決勝後)
長野はそう言って、リバプールへ戻っていった。
(取材・文:加藤健一、取材協力:折原亘)
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