フットボールチャンネル

コラム 5か月前

「それが一番の幸せ」長野風花には夢がある。なでしこジャパン10番が本音で語る「強がりとかではなく…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Reiko Buma

パリ五輪で感じた差「やっぱり厳しいところがあった」

なでしこジャパンMF長野風花(リバプール・ウィメン)
【写真:武馬怜子】

「アメリカ戦は特にそうでしたけど、耐えて、耐えて、耐えて、じゃあ次に攻撃に行こうというときに出力が残っていなかった。アメリカ戦でどうやって点が取れたかと言われれば、やっぱり厳しいところがあったと思う」

 試合直後に佐々木則夫女子委員長も長野と同じ趣旨のことを言っていた。世界一になるためには米国女子代表のような相手を倒さなければならない。90分ずっと守勢に回り続けるのではなく、いかにして敵陣でプレーする時間を増やせるか。それを、その後のニルス・ニールセン新監督の下で追求していくことになる。

 欧州でプレーする日本人として、自分たちの強みは理解している。一方でレベルアップしなければいけない部分も自覚している。

「リバプール、海外、イングランドでやって、日々レベルの高い選手たちと試合ができた中での臨んだパリ五輪だった。もっとチームの力になりたかったし、まだまだ成長しないといけない」(準々決勝後)

 長野はそう言って、リバプールへ戻っていった。

(取材・文:加藤健一、取材協力:折原亘)

【関連記事】
「まあ正直…」長野風花が「自己評価が難しい」と言った理由。「目標は世界で結果を出すことなので…」
女子サッカー最新FIFAランキング。なでしこジャパンの順位は?
なでしこジャパン、2025年の日程は? 放送予定・開始時間・対戦相手一覧


【了】

1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!