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なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)で背番号10をつける長野風花は、パリ五輪で世界との“紙一重”の差を痛感し、所属するリバプールFCウィメンに戻った。そこで待ち受けていたのは、苦しい環境だった。生まれ育った日本を離れてプレーする長野の挑戦を追う。(取材・文:加藤健一、取材協力:折原亘)
長野風花は苦しんでいた「もう無理ってなりそうだった」
リバプールFCウィメンに来て2年半の月日が過ぎた。「個人的にもいろいろ取り組んでいて、レベルアップしているなと成果を感じるシーンも増えた」と長野風花は言う。
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昨季はウィメンズ・スーパーリーグ(WSL)で4位(12チーム中)と躍進したリバプールだったが、今季は7位と苦しみ、シーズン途中にはマット・ビアード監督が解任されるなど、苦しいシーズンだった。
「サッカーやってて初めて『もう疲れた』ってなりましたね。うまくいかないこともあったりして、もう無理ってなりそうだったんです。でも結局サッカーが好きだったんで、全然戻って来れたんですけど(笑)」
長野個人としても苦しんでいた。ただ、新たな一面も見せている。
3月14日のマンチェスター・ユナイテッド戦。右サイドで起点となってオリビア・スミスのゴールをアシストすると、後半アディショナルタイムには右サイドを抜け出したサマンサ・メアリー・カーのパスを長野がダイレクトで合わせてゴールネットを揺らした。
今季はアンカー的な役割だけでなく、背番号と同じように高い位置で仕事をする役割も増えた。海外でプレーする中で気づいたこともある。チームと同じように、試行錯誤を続けながら。