フットボールチャンネル

コラム 5か月前

【E-1選手権】サッカー日本代表は2グループで構成されている。思い出す過去の記憶「彼の更迭を早める一因」【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Editor

サッカー日本代表 最新ニュース

 東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国が8日に開幕した。欧州組が参加できない今大会は、サッカー日本代表にとってどのような意味を持つのか。森保一監督がどのような意識でこの大会に臨むのか、来日16年の英国人ジャーナリストが推察する。(文:ショーン・キャロル)

代表監督に課せられた相反する2つのタスク

サッカー日本代表
【写真:編集部】

 月曜日に韓国で開幕するEAFF E-1サッカー選手権(東アジアE-1選手権)は、やや奇妙な大会ではあるが、だからと言って森保一監督や、4カ国対抗戦に招集された26人の選手にとって有益でないというわけではない。

E-1選手権はU-NEXTで生配信!
サッカー日本代表の試合を見るなら31日間無料トライアル実施中![PR]


 この大会はFIFAのインターナショナル・マッチ・ウィンドウ(代表戦開催期間)外で開催されるため、欧州のクラブに所属する選手を招集するのはほぼ不可能である。そのため、外部から見た場合、Jリーグの若手有望株に試合経験を積ませ、将来のサムライブルー候補として試す機会として位置づけるという見方になりがちだ。

 理論上は魅力的なアイデアではあるが、それが必ずしも「フル代表」でプレーする現実的な経験にはつながらない。なぜなら、フル代表では年齢層も経験値もはるかに幅広いためだ。

 また、サッカー監督の仕事が思われているよりもはるかに難しいという事実を無視してしまっている。ある選手を選んだ、または選ばなかったことで監督を批判するのは簡単だが、実際の状況ははるかに複雑で、監督は「現在の結果を出すこと」と「将来のチームを作ること」という相反するタスクを常に両立させなければならない。これは特に、次回のワールドカップを軸に4年周期で構成される代表チームにおいて顕著である。

 こうした点をすべて踏まえると、香港代表、中国代表、韓国代表との対戦を控えた今回のメンバー選出は別の視点から捉えることができる。

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!