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コラム 5か月前

サバイバルを生き残るのは誰?サッカー日本代表で輝いた2人の若手と、質の高さを見せたベテランたち【西部の目/E-1選手権】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

若手2人が示した可能性

 左右両足で質の高いクロスボールを供給し続けた。前回大会ではMVPとなり、カタールW杯のメンバーに選ばれた相馬は独特の勝負強さを持っている。キャプテンとしてプレーしたこの試合でも、得点に直結するクロスボールを連発して存在感を示した。

 川辺駿と稲垣祥のボランチコンビも攻守に安定感抜群。CB荒木隼人を含め、経験豊富な選手たちの下支えもあって若手が力を発揮できる試合展開になっていた。

 5-0とリードした前半だったが、後半だけなら1-1。ただ、プレー内容が前半と比べてとくに悪かったわけではない。

 相馬は前半同様、ハイクロスやGKの手前を狙った低いクロスなど多彩なパスを送っていたが、あまりにも攻められすぎてホンコン・チャイナ代表の守備が慣れてきたのかもしれない。

 63分に川辺と交代した大関友翔が、やはり交代出場の中村草太に送ったロブは決定機だった。若手枠で招集されたと見られる2人だが、どちらも特徴を出していて、中村はロスタイムに3人抜きから6点目を決めている。

 中盤で1人外してから加速、2人目を縦に抜き去ってペナルティエリア内へ突入。3人目はボールを挟んでぶつかる形になったが、素早く拾って左足でゲット。加速がついていたとはいえ球際でボールを残したところにセンスを感じた。きれいに3人外すより、かえって印象的なゴールになったかもしれない。

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