満足できる試合だったのではないか
77分からは4バックに変更。右SBの望月ヘンリー海輝が高い位置へ進出する右肩上がりの4バックだったが、CBタイプ3人+攻撃的SBという組み合わせを4バックのスタンダードにするかどうかはこの試合では何とも言えない。
個人としては相馬、ジャーメイン、稲垣、川辺、宮代大聖がクオリティの高さを示していて、中村、大関が将来性をみせてくれた。
おそらく次戦ではターンオーバーして、2試合の総決算として最後の韓国代表戦に臨むことになると思われる。ほとんどぶっつけ本番にも関わらず、最低限のチーム戦術を理解して実行した選手たちの質の高さ、そのうえでそれぞれの特徴を発揮した点で満足できる試合だったのではないか。
ただ、W杯メンバーに入れるかというと、ホンコン・チャイナ代表相手のこの試合はあまり参考にならない。3試合(または2試合)でよほどのプレーをしないかぎりメンバー入りは難しく、それだけ現在の日本代表は選手層が厚い。
それでも、過去の大会でもここでチャンスをつかんだ選手がいるので期待したい。
(文:西部謙司)
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