8位:山口蛍(やまぐち・ほたる)

【写真:Getty Images】
生年月日:1990年10月6日
E-1出場:2013, 2015
E-1通算成績:6試合1ゴール0アシスト
E1出場時間:479分
中盤で強烈な存在感を放った山口蛍は、E-1選手権に2大会連続で出場し、合計479分間ピッチに立った。日本代表の中核として、彼は守備面においてはボール奪取力と読みの鋭さ、攻撃面においてはパスワークと展開力で大きな影響を与えた。
2013年大会では、まだ若手と呼ばれる年齢ながら堂々たるプレーぶりで、当時のアルベルト・ザッケローニ監督の信頼を勝ち取り、翌年行われたFIFAワールドカップ2014でもスタメンの座を手にした。
ピッチ全体を見渡しながらの的確なポジショニング、球際の鋭さ、そして味方のミスを補うカバーリングのセンスが光った。またチームの守備バランスを支え、攻守にわたって不可欠な役割を担い、大会MVPに輝いている。
2015年大会では、より経験を積んだ姿で登場し、リーダー的存在としてピッチに立った。タックルやインターセプト、正確な展開力で流れを呼び込み、日本の中盤に落ち着きをもたらしていた。
山口のプレーには無駄がなく、試合状況に応じたプレー選択が的確だった。ピンチの場面では身を挺した守備でチームを救い、攻撃では縦パスやサイドチェンジでリズムを作る。彼のような選手がいることで、代表チームは全体としてバランスを保つことができた。
E-1という限られた期間で結果が求められる大会において、これほど安定したパフォーマンスを続けた選手は稀有であり、日本代表の中盤における“屋台骨”といえる存在だった。