「正直に言えば、1軍スタメンは難しいと…」
――残り時間は10分を切りました。日本は、追加点を取りたいところです。
「あと1点取れると思いますが、2-0と予想したのでこのまま終わってもOKです(笑)!」
――84分、相馬の強烈なシュートでした。相馬は今日もはつらつとしていますね。
「惜しかったね! 相馬はいつもそうですね。オフの日に部屋を掃除しているときなど、日々の生活でもはつらつとしていると思います!」
――オフもハードワークしているんですね(笑)
――38歳の長友は、歴代3位の高年齢出場です。ほとんどミスがない印象です。
「集中力も凄いですし、スタミナもありますね」
――ここで試合が終了です。ショーンさんの予想通り、2-0で日本が勝利を収めました。今日の試合を振り返ってみて、どうでしたか?
「試合自体があまりインテンシティが高くなかったですが、無失点で勝ち点3をとったことは良かったですね」
――一番印象に残った選手は誰でしたか?
「田中は本当に良かったですね。綱島も印象に残るプレーをしていました。試合前に私は『プレーよりも自信を持って戦うことが重要』とコメントしていますが、彼はそういったプレーを見せてくれました」
――その2人の選手は、どのようなプレーが印象でしたか?
「田中は常にパスコースを探し、攻撃の起点になっていました。綱島はデュエルでほとんど負けていませんでした。前線にボールを持ち込む時も良かったと思います。やりすぎず、シンプルなプレーが目立ちました」
――田中と綱島は、“1軍”でもプレーできる選手という印象ですか?
「正直に言えば、1軍スタメンは難しいと思いますが、1軍メンバーに入れる可能性はあると思います」
――長友と植田以外に、リーダーシップを発揮したような選手はいましたか?
「途中出場でしたが、大関は良かったですね。まだ若いけど、本当に彼は“ファイター”だと思います
――日韓戦ではどのような試合を期待していますか?
「香港戦や中国戦と比べると少し苦戦し、あまりゴールが入らない試合になると予想します。両チーム共に、まずは失点しないように戦うでしょうが、チャンスは絶対にモノにしないといけません。ただ、日本は引き分けでも優勝できるので、プレッシャーは韓国にあると思います」
――今日もありがとうございました。日韓戦でもよろしくお願いします。?
▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。『ニッポンとサッカー 英国人記者の取材録』『英国人から見た日本サッカー “摩訶不思議”ニッポンの蹴球文化』の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。
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【了】