フットボールチャンネル

日本代表 5か月前

英国人が見たサッカー日本代表対中国戦。「話題になるのは難しい」「日本のファンは“にわか”では…」「田中聡は本当に…」

シリーズ:英国人が見た○○戦 text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

「正直に言えば、1軍スタメンは難しいと…」

――残り時間は10分を切りました。日本は、追加点を取りたいところです。

「あと1点取れると思いますが、2-0と予想したのでこのまま終わってもOKです(笑)!」

――84分、相馬の強烈なシュートでした。相馬は今日もはつらつとしていますね。

「惜しかったね! 相馬はいつもそうですね。オフの日に部屋を掃除しているときなど、日々の生活でもはつらつとしていると思います!」

――オフもハードワークしているんですね(笑)

――38歳の長友は、歴代3位の高年齢出場です。ほとんどミスがない印象です。

「集中力も凄いですし、スタミナもありますね」

――ここで試合が終了です。ショーンさんの予想通り、2-0で日本が勝利を収めました。今日の試合を振り返ってみて、どうでしたか?

「試合自体があまりインテンシティが高くなかったですが、無失点で勝ち点3をとったことは良かったですね」

――一番印象に残った選手は誰でしたか?

「田中は本当に良かったですね。綱島も印象に残るプレーをしていました。試合前に私は『プレーよりも自信を持って戦うことが重要』とコメントしていますが、彼はそういったプレーを見せてくれました」

――その2人の選手は、どのようなプレーが印象でしたか?

「田中は常にパスコースを探し、攻撃の起点になっていました。綱島はデュエルでほとんど負けていませんでした。前線にボールを持ち込む時も良かったと思います。やりすぎず、シンプルなプレーが目立ちました」

――田中と綱島は、“1軍”でもプレーできる選手という印象ですか?

「正直に言えば、1軍スタメンは難しいと思いますが、1軍メンバーに入れる可能性はあると思います」

――長友と植田以外に、リーダーシップを発揮したような選手はいましたか?

「途中出場でしたが、大関は良かったですね。まだ若いけど、本当に彼は“ファイター”だと思います

――日韓戦ではどのような試合を期待していますか?

「香港戦や中国戦と比べると少し苦戦し、あまりゴールが入らない試合になると予想します。両チーム共に、まずは失点しないように戦うでしょうが、チャンスは絶対にモノにしないといけません。ただ、日本は引き分けでも優勝できるので、プレッシャーは韓国にあると思います」

――今日もありがとうございました。日韓戦でもよろしくお願いします。?

▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。『ニッポンとサッカー 英国人記者の取材録』『英国人から見た日本サッカー “摩訶不思議”ニッポンの蹴球文化』の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。

【関連記事】
E-1はもう開催なしでいいのでは?観客数最悪、競争力なし、注目度なし。サッカー日本代表の参加に意味ある?
「足首を破壊」“少林サッカー”の被害にあったサッカー日本代表MFに韓国紙も思わず同情「ショックとホラー」
サッカー日本代表、中国戦の全選手パフォーマンス査定


【了】

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!