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コラム 5か月前

日韓戦には垣田裕暉が必要だ。「先のことは考えない」。サッカー日本代表で誰にも負けない雑草魂を今こそ【E-1選手権コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

鹿島アントラーズから始まった遠回りのキャリア

「あれはいい連係で、みんながすごく繋がって、いい距離感でプレーができたんじゃないかなと思います」と本人も笑顔をのぞかせたが、こういったプレーを出せるところが今季の好調ぶりを如実に表していると言っていい。

 もともと垣田は鹿島アントラーズユース出身。同期には代表常連の町田浩樹がいて、2016年にトップ昇格を果たした。だが、なかなか出番に恵まれず、2017〜2019年には当時J2のツエーゲン金沢へレンタル移籍。着実に実績を積み重ねた。

 粗削りな大型FWの大きな転機となったのが、2020年に再レンタルされたJ2・徳島ヴォルティス時代である。そこで現柏の指揮官、リカルド・ロドリゲス監督に師事。ボールの収め方やポジショニング、周りとの連係など1トップとしてのタスクを事細かく叩き込まれた。

 そのうえで、2020年のJ2で17ゴールという目覚ましい数字を残し、チームのJ1昇格の原動力となったのだから、評価が高まるのも当然のこと。2021年の徳島に始まり、2022年のサガン鳥栖、2023年〜2024年途中までの鹿島、そして現在の柏と、彼はずっと最高峰リーグでプレーし続けているのだ。

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