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コラム 5か月前

結果的に体力勝負。サッカー日本代表は“頭脳”で上回れなかった。E-1とW杯予選の共通課題はある【西部の目/E-1選手権】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by 田中伸弥

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 サッカー日本代表は15日、東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国の最終戦で韓国代表と対戦し、1-0で勝利。3連勝で大会連覇を飾った。かつてフィジカルでおくれをとったこともある相手に無失点で競り勝てたのはポジティブだが、海外組を含めた代表チームにおける“共通課題”も見えてきた。(文:西部謙司)

相馬勇紀とジャーメイン良のホットラインで決勝点

サッカー日本代表 円陣
【写真:田中伸弥】

 優勝決定戦となった韓国代表戦は、8分のジャーメイン良のゴールで1-0と勝利した。左サイドの相馬勇紀から右足のインスイングのクロス、これをジャーメインが左足のボレーで叩いてゴールしている。

 ホンコン・チャイナ代表戦でも相馬のクロスからのジャーメインで2得点している。今大会のホットラインが見事につながっていた。相馬のクロスは横方向のスピンがかかっていて、ジャーメインに届く手前で失速しつつ曲がっている。

 失速したのが良かった。その間にジャーメインがDFの前に入れた。さらにジャーメインの目の前にボールが曲がって流れてきた。どこまで狙ったものかはわからないが、この2人の相性がいいのは確かである。

 その後、前半は一進一退。しかし、後半に入ると韓国代表の攻勢に自陣から出られなくなった。まるでAFCアジアカップ2023のイラン代表戦のような様相で、クリアしても相手に拾われて守勢一方になっていた。ただし、あの時とは異なり虎の子の1点を守り切っている。

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