かつては韓国相手に脆さを見せたが現在は…
安藤智哉、荒木隼人、古賀太陽の3バックはハイクロスを跳ね返し続けた。76分には植田直通と宇野禅斗を投入。望月ヘンリー海輝を含めた5バックは全員高さがあり、宇野はセカンドボールの回収と強度維持のための投入。残り時間を守り切るという明確な意思表示だった。
やはり交代出場の佐藤龍之介、原大智のシャドーもぎりぎりで踏みとどまるための反撃に貢献。佐藤は積極的にボールを引き出して捌き、原は高さと懐の深さを活かしたキープ力をみせている。
GK大迫敬介は2度の決定機を防ぎ、ハイクロスを素早い予測でキャッチするなど活躍。とくに84分のボレーシュートに反応してセーブし、相手の得点をキャンセルしたのは大きかった。
自陣ゴール前での高さ、全体のハードワーク、デュエルで引かない強さが際立っていた。かつては韓国代表に力攻めされると脆さをみせた時代もあったが、堂々と跳ねのける力をつけていた。Jリーグの底力を示したといえる。
その昔、ペレが「サッカーで大事なのは足か頭か」と質問され、「どちらかといえば頭だ。頭の外側ではなく中身の方だが」と答えた逸話がある。