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コラム 5か月前

「常にギラついて」大関友翔がサッカー日本代表として過ごした10日間「コーチ陣や森保さんから話がある。それを…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

「出来的には0点」厳しかった大関友翔の評価

「イメージは憲剛さん。ウズベキスタン戦で岡崎(慎司)さんに出したパスですね。もうちょっとスピードがあれば草太くんも余裕をもってトラップできたと思います」

 遡ること16年。当時の大関はまだ4歳だったから、リアルタイムで覚えていたわけではないだろう。

 2009年6月6日にアウェイで行われたFIFAワールドカップ南アフリカ大会に向けたアジア最終予選のウズベキスタン代表戦で、中村の浮き球のパスが岡崎に通った。岡崎のシュートはGKに防がれたが、こぼれ球をダイビングヘッドで押し込んだシーンを覚えているファンも多いだろう。日本代表のワールドカップ出場が決まった試合の決勝点だった。

「時間があったんで、前を向いてルックアップする時間もありましたし、良い所に止められた。一連の流れがよくできたと思います」

 そう振り返る大関は、その後も危険なエリアへのランニングを繰り返し、球際でも強さを発揮した。大量リードした状態だったが、チームにエネルギーを与えようと貪欲にゴールを狙った。

「常にギラついて、そこは意識して」

 決して満足はしていなかったが、「A代表のスタートラインに立てた」という事実をこれからの成長につなげていこうという気概を見せていた。

 しかし、試練はすぐに訪れる。続く中国代表戦では、シャドーとして途中出場を果たしたものの、思うようなプレーができず、「出来的には0点」と自らを厳しく評価した。

 攻守両面でミスが重なった。後半に入って相手がギアを上げてきた中で大関には流れを変える役割が託されていたはずだが、結果を残せなかった。彼は冷静にこう振り返る。

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