15位：東京ヴェルディ

2025 J1リーグ順位：14位
主な新戦力：松田陸、唐山翔自、寺沼星文
主な放出選手：翁長聖、木村勇大、綱島悠斗

　2025シーズンのJ1で下位に低迷する東京ヴェルディは、夏の移籍期間を経て、戦力ダウンした印象を受ける。

　ヴェルディは7月末に、チームの主力だった翁長聖がJ2のV・ファーレン長崎に移籍したことで衝撃が走った。

　さらに8月に入ると、木村勇大が名古屋グランパスへ、綱島悠斗がベルギーのロイヤル・アントワープへ加入し、有力選手を多く失った。

　木村については、今シーズンの1トップ戦術に合っておらず、得点数も2024シーズンの10ゴールから2ゴールに減少していたため、“売り時”という判断だったととれるが、綱島は7月にサッカー日本代表デビューを果たすほど活躍していただけに、穴は簡単には埋められない。

　新戦力はいずれも8月の加入であるため、まだ判断は難しいが、ほぼJ2からの補強であり、未知数なところが大きい。少なくとも、リーグ最少得点のヴェルディ攻撃陣を劇的に変えるような補強はなかった。

　とはいえ、唐山翔自と松田陸は、ガンバ大阪の育成出身で、森下仁志コーチに育成された経歴を持ち、特徴を熟知したうえでの獲得であることはプラス材料だろう。

　木村や綱島の放出で高額な移籍金を得たことが想像できるヴェルディ。ファンは今後の移籍期間での新戦力に期待しているはずだが、まずは2025シーズンの残留争いをこの戦力で乗り越えられるかが重要だ。

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