2025シーズンの第2登録期間(ウインドー)が終了した。各クラブの目標達成に向け、チームの改革に動いたクラブもあれば、微調整にとどめたクラブもある。今回は、6月の特別期間を含めたシーズン途中のJ1クラブの補強をランキング形式で紹介する。※情報・成績は28日時点。
16位:名古屋グランパス
2025 J1リーグ順位:16位
主な新戦力:藤井陽也、木村勇大
主な放出選手:宮大樹、榊原杏太
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2025シーズンのJ1で下位に低迷する名古屋グランパスは、夏の補強は巻き返しを強く印象づけるものではなかった。
長谷川健太監督体制4年目の名古屋は、冬にミッチェル・ランゲラックの後釜としてシュミット・ダニエルが加入。宮大樹や佐藤瑶大といった、ボールの扱いに長けたセンターバックを加え、後方からのビルドアップを意識した補強に成功した。
しかし、シュミットが負傷離脱で計画が狂い、シーズン序盤で出遅れると、その後は緩やかに調子を上げていったが、下位を抜け出すことはできていない。
6月の特別期間にフルミネンセから187cmの長身FWレレが期限付き移籍で加入したことは期待を集めた。しかし、こちらは加入後に登録上の問題で起用できないことが加入後に発覚。痛恨のミスとなってしまった。
8月になってからは、木村勇大と藤井陽也が加入したが、駒不足が否めない中盤の補強は進まず。また、後者はまだコンディションがベストではなく、安定感を欠く守備陣を立て直すには時間がかかりそう。彼以外の頼れるCBを獲得しなかったあたりも、ここからの戦いに向け大きな不安だ。
個々のタレントを見ればJ1残留には十分な戦力を抱えている。ただ、補強の効果がすぐに勝ち点につながるかは疑問符がつくところで、クラブはむしろ来シーズン以降を見据え、夏の段階で大きな方向転換を避けたようにも見える。
即効性を欠いた補強は、サポーターにとって物足りないだろう。
