18位:湘南ベルマーレ
2025 J1リーグ順位:18位
主な新戦力:中野伸哉、松本大弥、太田修介、ポープ・ウィリアム
主な放出選手:福田翔生、キム・ミンテ、畑大雅
2018シーズンからJ1で戦い続けている湘南ベルマーレだが、今シーズンはいよいよ残留が危ぶまれる。夏の移籍期間は、そう思われても仕方ないような動きだった。
第27節まで終えて18位につける湘南は、7月に新戦力が続々加入した。
GK上福元直人の負傷を受けてポープ・ウィリアムと吉田舜を獲得。さらに松本大弥と太田修介が加入し、いずれもレギュラーに定着するなど、補強自体は機能している。
だが、それ以上に抜けた選手の穴が大きい。
福田翔生がデンマークのブレンビーIFへ、畑大雅がベルギーのシント=トロイデンへ、鈴木淳之介がデンマークのコペンハーゲンへ、それぞれ移籍し、ヨーロッパでの挑戦を始めた。加えて8月には、キム・ミンテが清水エスパルスに期限付き移籍で加入した。
育成に強みがある湘南にとって、若手有望株を国外クラブに放出するというのは、クラブ経営として正しいことに映るが、このモデルを維持するためにもJ1残留は重要な意味を持つ。
だが、この夏を経て戦力がダウンしたように映るチームが、残留を成し遂げられるかは不透明だ。
湘南は今シーズンのリーグ戦開幕5試合で3勝2分けと好発進を切ったが、5月11日の第16節・東京ヴェルディ戦以降、リーグ戦での白星はない。
2021シーズンに最終節でガンバ大阪と引き分け、他会場の結果に助けられる幸運もあり、奇跡の残留を果たした。終盤戦の勝負強さには定評がある。ただ、今回は状況がさらに厳しく、奇跡を繰り返せるかは不透明だ。
