19位:川崎フロンターレ
2025 J1リーグ順位:8位
主な新戦力:フィリップ・ウレモヴィッチ、ラザル・ロマニッチ
主な放出選手:高井幸大、山田新
川崎フロンターレは、J1第27節終了時点で8位に位置しており、優勝争いに加わるにはやや厳しい位置にある。
今夏の川崎で最も大きなニュースは、高井幸大のトッテナム移籍だった。若きサッカー日本代表DFの放出で穴埋めが必要になったセンターバックには、クロアチア代表歴のあるフィリップ・ウレモヴィッチを獲得した。
しかし、ウレモヴィッチはJリーグデビュー戦となった第25節アビスパ福岡戦で危険なタックルを見舞って一発退場となり、出だしからつまずいた。
山田新がセルティックに移籍したFWには、セルビア人のラザル・ロマニッチが加入した。ウレモヴィッチと同じく福岡戦で途中出場してデビューしたが、その後2試合はベンチ入りしておらず、評価は未知数のままだ。
そのほかにも放出した選手が多いが、主力級ではない。昨シーズンと異なり、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)があるわけではないため、国内専念ということもあって、陣容をあえてコンパクトにした印象が強い。
シーズン途中の補強は難しさが伴うもので、積極的に動けばいいというものではない。ただ、常により高みを目指すファンにとっては、物足りなさがあるだろう。
高井と山田の欧州移籍で入るであろう高額の移籍金が、今シーズン終了後の選手補強に投じられるかにいまから注目が集まる。
