明治安田J1リーグ第28節が8月31日に行われ、浦和レッズはアルビレックス新潟と対戦して1-0で勝利した。逆転優勝を目指す浦和をけん引するのは、今季から柏レイソルから移籍してきたマテウス・サヴィオだ。この日も決勝点をあげたが、今回注目すべきは「守備」の部分かもしれない。ピンチの場面で見せた覚悟のファウルに魂を感じた。(取材・文:河治良幸)
マテウス・サヴィオの決勝弾で浦和レッズが勝利!
「小森飛絢選手が良いポストプレーをして、金子拓郎選手も良い運びをして、僕に素晴らしいパスをして、自分が打ちやすいようにパスをくれたので。決められて良かった」
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アルビレックス新潟を相手に、この日、唯一のゴールを記録したマテウス・サヴィオはそう振り返った。
センターバックのダニーロ・ボザからの縦パスを金子拓郎がスルーし、FWの小森がDF舩木翔のチャージを受けながらも何とかキープして、それを追い越した金子が拾って新潟陣内に持ち運ぶ。そこに中島翔哉が連動して金子の右側を追い越すと、新潟のディフェンスが二人に引き付けられた。左スペースに走り込んできたのがサヴィオだ。
2人の動きが見えていたという金子には自分で打つ選択肢もあったが、よりフリーの状態になっていたサヴィオにボールを託した。
“浦和のクラッキ”は金子からのラストパスを迷うことなく、ダイレクトの右足シュートに持ち込むと、巻き気味の鋭い弾道が新潟GK田代琉我の反応を破り、ゴール右隅に突き刺さった。
「あのプレーは練習からやっています」とサヴィオは語るが、角度的にも難しいシチュエーションをまるでいとも簡単なプレーのように決めてしまうのが、マテウス・サヴィオという選手だ。
起点となったブラジル人センターバックのボザも「彼の存在は非常に大きいです。ゴールやアシストなど、試合を決定づけるプレーができる選手で、チームにとって重要な存在」と認める。
