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Jリーグ 3か月前

決勝弾より重要?浦和レッズをけん引するマテウス・サヴィオが見せた覚悟。「必要な場面だった」【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

アルビレックス新潟戦にはピンチもあった

 ただ、そのボザも強調するように、まず全員の力があって、サヴィオのような特別なタレントは輝く。それを改めて印象付けるゴールシーンだった。

 中央でプレーすることも多かったが、この試合は中島が3ヶ月ぶりとなるスタメンで、いわゆる“10番”のポジションを担ったため、サヴィオは左サイドだったが、同サイドの荻原拓也をうまく引き出しながら、広いエリアでボールを引き出して、相手の脅威になりうるプレーを繰り出した。

 ボランチのサミュエル・グスタフソンと安居海渡を軸に、相手のプレッシャーをうまく外しながら、FWの小森と2列目の3人を生かしていく。必要に応じてサヴィオや中島も少し落ちながら、ビルドアップから相手陣内に押し込むシチュエーションを作る。そしてチャンスと見れば、得点シーンのように加速して、新潟ゴールに迫った。

 前半はほぼ浦和のペースで進んだが、大きなピンチになりかけたシーンがあった。

 42分、右サイドバックの石原広教が中央でボールを持ち、センターバックのボザも攻め上がる形で、左からサヴィオがクロスを入れた。浦和にとっては追加点のチャンスだったが、惜しくもゴール前でボールが弾き返されると、セカンドを新潟に拾われる。

 ボランチの植村洋斗から右に流れたFWブーダがタイミングよくパスを受けると、荻原も攻め上がっていた、同サイドのカバーに来たマリウス・ホイブラーテンのチャージに耐えて、マテウス ・モラエスが前を向いて縦に仕掛けるシチュエーションを作る。

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