アルビレックス新潟戦にはピンチもあった
ただ、そのボザも強調するように、まず全員の力があって、サヴィオのような特別なタレントは輝く。それを改めて印象付けるゴールシーンだった。
中央でプレーすることも多かったが、この試合は中島が3ヶ月ぶりとなるスタメンで、いわゆる“10番”のポジションを担ったため、サヴィオは左サイドだったが、同サイドの荻原拓也をうまく引き出しながら、広いエリアでボールを引き出して、相手の脅威になりうるプレーを繰り出した。
ボランチのサミュエル・グスタフソンと安居海渡を軸に、相手のプレッシャーをうまく外しながら、FWの小森と2列目の3人を生かしていく。必要に応じてサヴィオや中島も少し落ちながら、ビルドアップから相手陣内に押し込むシチュエーションを作る。そしてチャンスと見れば、得点シーンのように加速して、新潟ゴールに迫った。
前半はほぼ浦和のペースで進んだが、大きなピンチになりかけたシーンがあった。
42分、右サイドバックの石原広教が中央でボールを持ち、センターバックのボザも攻め上がる形で、左からサヴィオがクロスを入れた。浦和にとっては追加点のチャンスだったが、惜しくもゴール前でボールが弾き返されると、セカンドを新潟に拾われる。
ボランチの植村洋斗から右に流れたFWブーダがタイミングよくパスを受けると、荻原も攻め上がっていた、同サイドのカバーに来たマリウス・ホイブラーテンのチャージに耐えて、マテウス ・モラエスが前を向いて縦に仕掛けるシチュエーションを作る。