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J1 3か月前

「満男さんのようになるためには?」その問いに、鹿島アントラーズの舩橋佑は答えた。埼スタで再び味わった悔しさを経て【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「走らされたなっていう感覚は…」

 鹿島は浦和に先行を許し、関川郁万の1点で追いついたものの、最終的には槙野智章に決勝弾を浴び、1−2で苦杯。この敗戦が引き金になって、当時指揮を執っていたザーゴ監督が解任の憂き目に遭っている。

 舩橋自身は緊迫した状況の77分から登場したが、記録に残っているのは終了間際のイエローカードだけ。コロナ禍ということで、観客は1万人以下と閑散としていたが、「この地では同じ轍を繰り返せない」という思いが強かったに違いない。

 屈辱の5年前を糧に、23歳になった背番号20は今回、三竿とともにダブルボランチを形成。自分たちのところでどれだけボールを握ってゲームをコントロールできるかという重要命題に向き合ったのだ。

 しかしながら、浦和の圧は想像以上に強く、鹿島は序盤から受けに回る展開を強いられた。

 開始14分に鈴木優磨がハイプレスから西川周作のミスを誘い、そのまま左足で先制点をもぎ取るというラッキーな形にはなったものの、その後も浦和に押し込まれ続けたのだ。

「走らされたなっていう感覚はありましたし、もうちょっとチャッキー(チャヴリッチ)とキミ(濃野公人)をうまく使って守備ができたかなという感触はあります。

 チームとしてもボールを蹴るところ、つなぐところを全体で上げないといけなかったし、つなぐのか蹴るのかが曖昧になっていたのも事実だと思います」

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