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J1 2か月前

清水エスパルスで「一番もっている選手」。小塚和季がいる大きな意味。「貴士と和季がいると面白いフットボールが…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

「環境に関しては日本のほうがいいというか…」

「こうしてエスパルスに拾ってもらったというか、声をかけていただいて日本でプレーできる機会をまたもらえたので、何とかエスパルスの、そして秋葉さん(忠宏監督)の力になりたいという気持ちでした」

 移籍は初めてではない。新潟県の帝京長岡高校から2013シーズンに加入したアルビレックス新潟でプロのキャリアをスタートさせた小塚は、レノファ山口FCとの間を行き来した後にヴァンフォーレ甲府、大分、そして川崎でプレー。日本国内ではJ1とJ2、J3に加えて日本フットボールリーグ(JFL)でもプレーした。

 しかし、清水への移籍に際しては韓国で味わったさまざまな経験を還元できる自信があった。

「環境に関しては日本のほうがいいというか、韓国は本当に日本では味わえないような環境だったので、そういうなかでのタフさやサッカー選手の心構えを。エスパルスを含めて素晴らしいピッチでサッカーができている状況に感謝しつつ、そのなかで結果を出していこう、というのはチームメイトに伝えていこう、と」

 キャンプ序盤ではめちゃくちゃ強いパスを出して周囲を驚かせた。もちろん明確な意図を込めていた。

「パスひとつでもやはり伝わる人には伝わる。そういうメッセージ性を込めて練習をしていました」

 しかし、いざシーズンに入ると怪我の連鎖に見舞われる。左右のふくらはぎを立て続けに痛めた影響で、9月を迎えた段階で出場わずか10試合。23日の浦和レッズとの第31節でようやく初先発を果たした。

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