明治安田J1リーグ第33節が10月4日に各地で行われ、浦和レッズはホームでヴィッセル神戸と対戦し、1-0で勝利した。9月のリーグ戦4試合未勝利・無得点という状況を打破する、ポジティブな1勝だ。この日のゲームで攻守にわたってチームに大きく貢献したのが、左センターバックに入った大卒ルーキー・根本健太だ。(取材・文:河治良幸)
浦和レッズ、5試合ぶりの勝利の影に大卒ルーキーの躍動あり
10月4日、埼玉スタジアム2002で行われたヴィッセル神戸戦で、浦和レッズは5試合ぶりの勝利を飾った。
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試合は序盤から互角の攻防が続いた。39分には不運なハンドで神戸にPKを与えるが、GK西川周作の好セーブで失点を防ぐと、後半開始直後にはマテウス・サヴィオの右からのFKにイサーク・キーセ・テリンがヘディングで合わせる。浦和はこの1点を守り切った。
90分にわたる熱戦で際立つプレーを見せたのが、大卒ルーキーの根本健太だ。
8月9日の横浜FC戦で、左サイドバックに投入される形でプロデビューした大卒ルーキーは、約2ヶ月ぶりとなるリーグ戦で、左センターバックとして初スタメンでフル出場。対人戦の強さで守備を支えるだけでなく、攻撃面でも積極的な左足のフィードで絡み、チームに新たな可能性を示した。
9月3日に行われたYBCルヴァンカップ・準々決勝(第1戦)の川崎フロンターレ戦でも好パフォーマンスを見せていただけに、リーグ戦でも通用する見通しはマチェイ・スコルジャ監督にもあったはず。
今回はダニーロ・ボザの出場停止により巡ってきたチャンスに、クリーンシートでの勝利を支えることで、スコルジャ監督にも大きなアピールになったはずだ。
空中戦が得意と自負する根本は、神戸のターゲットマンである大迫勇也との競り合いについて「ファーストプレーで負けちゃいけないと思っていたし、『自分はやれる』というのを見せるつもりでゲームに入りました」と振り返るように、百戦錬磨のFWとの対戦にも堂々とした振る舞いを見せた。
