チームメイトも認めた根本健太の強み
自分から競りに行くだけでなく、流れに応じて相棒のセンターバックであるマリウス・ホイブラーテンを前に出させて、カバーに回るシーンも。
「チャレンジ&カバーは、大迫選手が起点になる神戸との試合では特に重要でした。そこは練習の段階からコミュニケーションを取りながら取り組んでいたので、うまくできたと思います」と根本も振り返る。
根本のプレーは守備だけでなく攻撃でも存在感を放った。同選手は「(右サイドの)金子拓郎君に出したロングボールは自分の持ち味を出せた」と語る。
そのシーンは56分、根本の鮮やかな右前方に向けた左足のロングパスを金子が中に折り返して、ボランチから飛び出す安居海渡の惜しいミドルシュートに繋がった。
そうした前向きで効果的なプレーについて、中盤の司令塔であるサミュエル・グスタフソンも「ネモ(根本)は対人の守備に強いだけでなく、キックも質が高く、良いパフォーマンスだった。チームにとっても重要なことで、勝利のひとつの理由だった」と認める。
根本は「チームが勝てていなかったので、自分が出場することで流れを変えられるようなプレーをして、勝利に貢献したい」と語るように、意図的にチームのリズムを作ろうとする姿勢も示したのだ。