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Jリーグ 2か月前

「チームメートは僕を信じてくれていた」停滞する鹿島アントラーズを変えた荒木遼太郎効果。「決して自信を失ったわけじゃ…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「この先、自分が出る状況は…」

「出れない時期も練習の中でもみんなが自分にパスをつけてくれたし、自分もああいう位置で受けることはできていた。チームメートは僕を信じてくれていたんだと思います。今日、点を決められたら本当によかったけど、あと一歩惜しかった。次はもっとボールに絡んでチームに勝利をもたらすようにしたいですね。

 この先、自分が出る状況は負けてる時、勝ってる時、いろいろあると思う。その場に応じて与えられた役割をこなして、チームに全力で貢献したいです」と本人も目をギラつかせていた。

 ラスト10分以降は荒木、松村優太、濃野公人、徳田という若いユニットで攻め込んだ。それも鹿島の今後にとって明るい材料となるはずだ。

 2007年からの3連覇に至る前、小笠原満男ら黄金世代のすぐ下に当たる野沢拓也や岩政大樹らが「彼らが大きく伸びないと鹿島はタイトルを奪還できない」と言われたことがあった。

 まさに今は20代前半以下の選手がチームを押し上げるべき時期に来ているのだ。

 この面々がタイトル獲得を経験すれば、鹿島には再び黄金期が訪れるはず。つまり、荒木には非常に大きなタスクが与えられているのだ。

 今季ラスト5戦で彼がどのような輝きを放つのか。それがチームの命運を左右するといっても過言ではないだろう。

(取材・文:元川悦子)

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【了】

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