「自分のサイドからやられないように…」
「守備面で十分、自分のサイドからやられないように振る舞っていたし、ヘディングの強さも披露していました」
田邉は楽天家ではない。特に自身においてはネガティブな面を感じやすいタイプであり、その点では勝った試合でもマイナス面に目を向けて悔しがるのも分かる。
それは翻って田邉の強さでもある。自ら置かれた状況に拗ねることはあっても、決して腐らない。ネガティブな感情を反骨心に変えることができる。
遡ること約1カ月前。田邉にとってリーグ戦12試合ぶりの出場となった9月13日の横浜F・マリノス戦後の様子も、この日と同じだった。チームは3-0で勝利しているにもかかわらず、悔しさが先に立った。
マリノス戦は後半アディショナルタイムからの出場ながら、田邉は2つのチャンスに絡んでいる。
90+10分に迎えた決定機、相手GKが弾いたボールに反応してゴールに押し込むだけだったヘディングシュートを外したことを「それしか覚えてない」ほどに悔み、自身のドリブルが3点目の起点になったことが話題になっても、「そこを評価してもらえるならうれしいけど、点を決めないと」と言ったあとに「悔しいな……」と呟いていた。