1日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ決勝で見事に勝利を収め、クラブ史上5つ目のタイトルを手にしたサンフレッチェ広島。新スタジアムの開業によって資金力が向上し、過去に例を見ない大型補強を敢行した今季、存在感を放った選手たちを紹介する。※成績は11月7日時点。[5/5ページ]
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1位:田中聡(たなか・さとし)

【写真:Getty Images】
生年月日:2002年8月13日
所属クラブ:サンフレッチェ広島
今季のリーグ戦成績:25試合1得点0アシスト
湘南ベルマーレから即戦力としてサンフレッチェ広島に加入した田中聡は、シーズンを通して驚異的なパフォーマンスを披露し、いまやチームに欠かせない存在となっている。
多くの実力者が名を連ねるボランチのポジション争いの中で、開幕戦からスタメンの座を掴み取ると、持ち前の豊富な運動量と強度の高い守備で中盤を支配。ボール奪取から攻撃の起点となる配球まで、複数のタスクを高い精度でこなしてきた。
5月から約2カ月間、怪我による離脱期間もあったが、それまでの活躍が高く評価され、7月に行われた東アジアE-1サッカー選手権では追加招集ながら念願のA代表デビューを果たすなど順調なシーズンを送っていた。
しかし、10月12日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ準決勝セカンドレグ・横浜FC戦で顔面骨折の重傷を負うアクシデントに見舞われる。
それでも田中は、わずか3週間後の決勝戦でピッチに立った。
試合途中、フェイスガードを外してまで相手の攻撃に立ち向かう姿は、勝利への執念そのもの。キャリア初のタイトルを懸けた戦いで見せた闘志に、交代時には広島サポーターから惜しみない拍手が送られた。
中盤のダイナモとして攻守をつなぐ田中は、広島の心臓とも呼ぶにふさわしい存在へと成長を遂げている。
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