プロの世界は厳しいもので、全ての選手が所属元クラブで出場機会を得られるわけではない。残すところあと2節となった2025明治安田J1リーグを振り返ってみると、所属元クラブで試合から遠ざかっていた多数の選手たちが、レンタル移籍という形でチャンスを求めたことが分かる。今回は、レンタル先で大活躍中のJリーガー10人をピックアップして紹介する。※データは『Transfermarkt』『Jリーグ公式サイト(J1.LEAGUE STATS)』を参照。データは11月7日時点。[3/5ページ]
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FW:長倉幹樹(ながくら・もとき)
生年月日:1999年10月7日
所属元:浦和レッズ
レンタル先:FC東京
2025リーグ戦成績:23試合5得点2アシスト ※浦和レッズおよびFC東京での成績を合算
長倉幹樹のレンタル獲りは、FC東京にとって夏の補強の成功例の1つとなった。
2025年9月に左足膝蓋骨骨折で戦線離脱してしまったが、それでもFC東京加入後の長倉は今季のJ1リーグで10試合に出場して4得点をマーク。高い決定力を見せつけ、あらためて自身の価値を証明した。
浦和レッズのアカデミーから順天堂大学を経由し、長倉のキャリアは関東サッカーリーグ1部の東京ユナイテッドFCからスタートした。2022シーズンに同クラブへ入団すると、8得点で同リーグの得点王を受賞する。
その後、ザスパクサツ群馬(現:ザスパ群馬)とアルビレックス新潟でもゴールの匂いを嗅ぎ分ける能力を発揮すると、今季はユース時代を過ごした浦和に完全移籍で加入した。
だが、満を持して臨んだ新シーズン、長倉はJ1リーグ13試合で1得点1アシストと満足のいく結果を残せなかった。
フラストレーションが溜まる状況の中、2025年6月にはFC東京へのレンタル加入が決定。「東京の勝利のために戦い、良い結果をもたらせるように頑張ります」(FC東京公式サイトより)という言葉は、すぐに現実のものとなる。
加入2戦目の横浜F・マリノス戦(2025年6月25日/J1第15節)で初得点を決めると、長倉はその後もコンスタントにゴールネットを揺らしていった。
10試合で4得点という数字はストライカーとして立派な成績。さらに長倉がゴールを決めた4試合でFC東京は3勝1分と負けがない。
果たして、来季に長倉が着用するユニフォームの色は赤一色か、それともそこに青が含まれるのか。ゴールを奪うためのあらゆる能力を高次元で備える万能アタッカーの決断に注目が集まる。
