プロの世界は厳しいもので、全ての選手が所属元クラブで出場機会を得られるわけではない。残すところあと2節となった2025明治安田J1リーグを振り返ってみると、所属元クラブで試合から遠ざかっていた多数の選手たちが、レンタル移籍という形でチャンスを求めたことが分かる。今回は、レンタル先で大活躍中のJリーガー10人をピックアップして紹介する。※データは『Transfermarkt』『Jリーグ公式サイト(J1.LEAGUE STATS)』を参照。データは11月7日時点。[4/5ページ]
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DF:志知孝明(しち・たかあき)
生年月日:1993年12月27日
所属元:サンフレッチェ広島
レンタル先:アビスパ福岡
2025リーグ戦成績:22試合0得点0アシスト
今季、志知孝明は3シーズンぶりにアビスパ福岡へと帰ってきた。
所属元のサンフレッチェ広島は、今シーズンのJ1リーグで安定したプレーを披露し続けた志知の処遇についてどのような決断を下すのだろうか。
2016シーズンに松本山雅FCへ正式加入したことで、志知のプロキャリアは幕を開けた。
その後は福島ユナイテッドFC(レンタル)、水戸ホーリーホック、横浜FCでキャリアを積み、2021シーズンには福岡に完全移籍で加入する。
サイドのポジションならどこでもこなせる万能レフティはレギュラーの座を掴み取り、チームに欠かせない重要な戦力となっていった。
広島へローン加入した2023シーズンは、公式戦通算29試合出場(1得点0アシスト)と一定の出場機会を確保。しかし、翌2024シーズンは14試合出場(0得点2アシスト)と出番が半減した。
志知が出場機会を求めるのは自然な流れだろう。
「また福岡の地で戦えることを嬉しく思います。自分の全てを出し、勝利に貢献します」(2025年1月5日掲載/アビスパ福岡公式サイトより)というシンプルな言葉からは、志知の覚悟を垣間見ることができた。
4バックの左サイドバック、3バックの左センターバック、そしてワイドに張る左ウイングバックと、今季の志知は様々なポジションで金明輝監督から与えられたタスクを遂行してきた。
ここまでマルチロールな選手は移籍市場を探してもそう多くはないため、福岡としては2026年1月31日でレンタル期間が満了となる志知との契約を完全移籍に切り替えたいと考えているかもしれない。
福岡残留か、広島復帰か、それとも他クラブへの移籍か…。今季終了後、志知の動向に要注目だ。
