目下、J1リーグで優勝争いを演じる鹿島アントラーズ。今季開幕前に的確な補強を行い、夏の移籍市場でも積極的な動きを見せた。2016年以来のリーグ制覇に向けて、本気度の高さが窺える。今回は、優勝争いの原動力となっている補強選手をランキング形式で紹介する。[5/5ページ]
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1位:レオ・セアラ
生年月日:1995年2月3日
今季のリーグ戦成績:32試合19得点0アシスト
今回のランキング第1位には、やはり暫定リーグ得点王のレオ・セアラをあげたい。
チームが手詰まりのとき、個人で打開してくれるのは多くの場合このブラジル人ストライカーだった。
J1リーグ第5節・柏レイソル戦ではボックス内の仕事を完遂し、ハットトリックを達成。チームの3-1勝利の立役者となった。
そして圧倒的な“個”の能力を発揮したのも、柏との再戦時だった。
J1第24節、前半の立ち上がり5分にそれは起きる。
両チームの選手がピッチ中央で競り合うと、舩橋佑がこぼれ球を足先で小突く。ハーフウェイライン付近でこのこぼれ球を拾ったレオ・セアラが、ためらうことなく右足を振り抜いた。
このあと2点差を追いつかれるも、後半アディショナルタイムの松村優太の劇的弾により鹿島が3-2で勝利した。
ブラジル人ストライカーの先制点がなければ、今頃は勝ち点「68」で柏の後塵を拝していた可能性もある。
気が休まる瞬間が全くない今シーズンの激戦模様。その綱渡りのチームを最前線で支えるのが、現在リーグ19得点を稼いでいる背番号「9」だ。
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