鹿島アントラーズを9年ぶりの優勝に導いた早川友基が、明治安田J1リーグ2025シーズンの最優秀選手賞(MVP)を受賞した。史上2人目となるゴールキーパーの受賞はどのような意味を持つのか。早川本人とJリーグのトップレベルで活躍する2人のゴールキーパーの言葉から、その価値を考える。(取材・文:ショーン・キャロル)[2/2ページ]
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早川友基の理想像「求められるものも増えている」
早川も、日本人ゴールキーパーのレベルが向上していることに同意しており、このポジションが、かつてのように「シュートを止めるだけ」の役割から進化していると感じている。
「昔はシュートストップだけに長けている選手だったり、身体能力だけに頼っている選手、技術的に優れた選手などがいましたが、今ではビルドアップやユーティリティー性が求められています」と早川は語った。
「選手のバリエーションが増え、近代的なゴールキーパーが増えてきている中で、ゴールキーパーに求められるものも増えていると思います。
個人的にはすべての平均値が高い選手が理想ですし、それぞれの選手に武器がある中で競争が生まれていると思います」
早川の成功は、そうした事実を反映しており、少なくとも筆者にとっては、守備の最後の砦であり、同時に攻撃の第一歩でもあるゴールキーパーたちの貢献を、これまで以上に深く理解するきっかけとなった。
(取材・文:ショーン・キャロル)
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